神奈川の村
貞享四年の墨書が残る古民家
(15)北村家住宅(きたむらけじゅうたく)
国指定重要文化財
- 構造形式:
- 寄棟造、茅葺、桁行15.6m、梁行8.9m
見どころポイント!
- 竹簀子床には厚いムシロを敷いて生活していました。
- 江戸時代初期の民家としては、非常に明るく開放的な造りです。
- ヒロマとダイドコロ(土間)の間の柱には、ウロコのような模様があります。これは、カンナが普及する前のチョウナという刃物で削った跡です。
詳しい情報は川崎市教育委員会のサイトでご覧ください。
堀立ての棟持柱を持つ薪小屋
棟持柱の木小屋(むなもちばしらのきごや)
川崎市重要歴史記念物
- 構造形式:
- 切妻造、杉皮葺、一面下屋付、桁行3.6m、梁行2.7m
見どころポイント!
- 柱が屋根を直接支え、屋根の骨組みと一体化しています。
- 柱は地面に直接埋める掘立式です(掘立て小屋の語源)。
詳しい情報は川崎市教育委員会のサイトでご覧ください。
棟に花が咲く古い様式の民家
(16)清宮家住宅(きよみやけじゅうたく)
神奈川県指定重要文化財
- 構造形式:
- 寄棟造、茅葺、桁行13.6m、梁行8.2m
見どころポイント!
- 屋根の棟にはイチハツという花が植えてあり、5月には花が咲きます。
- 園内で最も古いと考えられる家で、非常に閉鎖的な造りです。
詳しい情報は川崎市教育委員会のサイトでご覧ください。
民家園誕生のきっかけとなった川崎の民家
(17)伊藤家住宅(いとうけじゅうたく)
国指定重要文化財
- 構造形式:
- 入母屋造、茅葺、桁行16.4m、梁行9.1m
見どころポイント!
- 正面の格子窓はシシマド・シシよけ窓などと呼ばれます。「シシ」とは獣のことで、狼や猪などを防ぐためのものといわれています。
- 流しはしゃがんで作業する「すわり流し」という形式です。
詳しい情報は川崎市教育委員会のサイトでご覧ください。
養蚕信仰を今に伝えるお堂
(18)蚕影山祠堂(こかげさんしどう)
川崎市重要歴史記念物
- 構造形式:
- 宮殿=一間社春日造、向唐破風造、こけら葺
覆堂=正面入母屋造、背面寄棟造、茅葺、桁行4.6m、梁行2.7m
見どころポイント!
- 内部の宮殿の両側面には養蚕の神様である金色姫の苦難の物語、獅子・鷹・舟・庭の4場面が彫刻されています。
- 屋根の棟にはイチハツという花が植えてあり、5月には花が咲きます。
詳しい情報は川崎市教育委員会のサイトでご覧ください。
茶畑に囲まれた山間の農家
(19)岩澤家住宅(いわさわけじゅうたく)
神奈川県指定重要文化財
- 構造形式:
- 入母屋造、茅葺、桁行14.5m、梁行7.3m
見どころポイント!
- デエにある押板(おしいた)は床の間の前身といわれ、古い家の特徴の一つです。
- 入口右手の道具は「ホイロ」といい、お茶作りに使います。
詳しい情報は川崎市教育委員会のサイトでご覧ください。
多摩川の「菅の渡し」にあった船頭小屋
(21)菅の船頭小屋(すげのせんどうごや)
川崎市重要歴史記念物
- 構造形式:
- 切妻造、杉皮葺、桁行1.8m、梁行1.8m
見どころポイント!
- 出水時に小屋が移動できるよう、四隅の柱には丸太を通し担ぐための鉄の輪が取り付けられています。
- 中は狭いながら畳が敷かれ、小さな囲炉裏も設けられています。
詳しい情報は川崎市教育委員会のサイトでご覧ください。