宿場
奥州街道の馬宿
(1)鈴木家住宅(すずきけじゅうたく)
神奈川県指定重要文化財
- 旧所在地:
- 福島県福島市松川町
- 建物区分:
- 旅籠(馬宿)
- 構造形式:
- 前部=寄棟造、一重、一部二階、茅葺、桁行 10.6m、梁行 6.9m/後部=入母屋造、茅葺、桁行10.4m、梁行5.2m
前部、後部ともに庇付、榑板葺
- 建築年代:
- 19世紀初期
見どころポイント!
- 土間のマヤには14頭の馬をつなぐことができました。
- 狭い間口を活かすため、入口は引き戸ではなく開き戸に、正面の板戸は上に収納する揚戸になっています。
狭い間口を活かした奈良の商家
(2)井岡家住宅(いおかけじゅうたく)
神奈川県指定重要文化財
- 旧所在地:
- 奈良県奈良市下高畑町
- 建物区分:
- 商家
- 構造形式:
- 切妻造、一重、一部二階、桟瓦葺、正面および側面に庇付、桁行7.9m、梁行12.7m
- 建築年代:
- 17世紀末期~18世紀初期
見どころポイント!
- この家は囲炉裏がなく、かまどで生活をしていました。なお、中央の大かまどは荒神(火の神)を祭るもので、正月の餅つきのとき以外は使いません。
- 敷鴨居(しきがもい)の溝には、開閉に必要な分だけを彫る「突き止め」という古い手法が用いられています。
お供が控えた武家屋敷の門
(3)佐地家の門・供待(さじけのもん・ともまち)
川崎市重要歴史記念物
- 旧所在地:
- 愛知県名古屋市東区白壁
- 建物区分:
- 武家屋敷付属建物
- 構造形式:
- 門=棟門、桟瓦葺、塀=延長10.5m、桟瓦葺/供待=入母屋造、桟瓦葺、 桁行4.6m、梁行9.2m
- 建築年代:
- 19世紀初期
見どころポイント!
- 屋敷の外は白い漆喰仕上げ、内側は漆喰を塗らず簡素な仕上げとなっています。
- 入口の小部屋は門番が使っていました。
宿場で薬屋を営んだ板葺き屋根の家
(4)三澤家住宅(みさわけじゅうたく)
神奈川県指定重要文化財
- 旧所在地:
- 長野県伊那市西伊那
- 建物区分:
- 商家(薬種問屋→旅籠)
- 構造形式:
- 切妻造、一重、一部二階、石置板葺、背面に庇付、桁行13.6m、梁行12.7m、正面に門(桟瓦葺)、塀(板葺)付
- 建築年代:
- 19世紀中期
見どころポイント!
- 栗の板を使った屋根は横木と石だけで押さえてあります。
- 展示してある看板は、薬屋と旅館を営んでいたときのものです。