関東の村
イワシの地引網漁で栄えた網元の家
(11)作田家住宅(さくだけじゅうたく)

国指定重要文化財
- 旧所在地:
- 千葉県山武郡九十九里町作田
- 建物区分:
- 漁家(網元の家)、分棟型
- 構造形式:
- 主屋=寄棟造、茅葺、桁行13.0m、梁行11.1m、風呂場及び便所付属 土間=寄棟造、妻入、茅葺、桁行11.5m、梁行5.6m
- 建築年代:
- 主屋=17世紀後期、土間=18世紀後期
見どころポイント!
- 居間の梁は松の曲材を巧みに組み合わせており、見事な造形美を見せています。
- 屋根が二つあり、間には大きな丸太を2つに割って作った雨樋があります。
芝棟と土座のある甲州民家
(13)広瀬家住宅(ひろせけじゅうたく)

神奈川県指定重要文化財
- 旧所在地:
- 山梨県甲州市塩山上萩原
- 建物区分:
- 農家
- 構造形式:
- 切妻造、茅葺、桁行14.5m、梁行8.9m
- 建築年代:
- 17世紀末期
見どころポイント!
- 風の強い山の斜面にあったため、軒が低くなっています。
- 居間には床板を張らず、地面の上に茅束とむしろを敷いて暮らしていました。
家の中に雨樋のある二つ屋根の家
(14)太田家住宅(おおたけじゅうたく)

国指定重要文化財
- 旧所在地:
- 茨城県笠間市片庭
- 建物区分:
- 農家(名主の家)、分棟型
- 構造形式:
- 主屋=寄棟造、茅葺、桁行9.6m、梁行8.3m/土間=寄棟造、妻入、茅葺、桁行10.0m、梁行8.3m/東面突出部=寄棟造、茅葺、桁行2.8m、梁行5.7m
- 建築年代:
- 主屋=17世紀後期/土間=18世紀後期
見どころポイント!
- 家の中に雨樋がある分棟型民家です。樋が詰まると家の中に雨水があふれました。
- 大戸の上に掛けてあるのは、慶応4年に明治政府が出した「五榜の掲示」の一枚です。